紅一点×SnowMan⑨ (ページ24)

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side YOU ページ24

世間が未知のウイルスに怯え、混乱していたある日。
私達は秀明くんに呼び出された。

そこにはいつもなら居るはずのひーくんの姿はなく、
他のみんなは混乱していた。

深『あれー？照は？』

阿『いや、分かんないな。遅れてるのかな。』

佐『LINEも反応ないな。事故とか？』

宮『まさか、新型コロナウイルスに感染したとかではないよね？』

新しいウイルスの名前が出てきて、
みんなザワザワし始める。

私はなんだか嫌な予感がして、
マスクの中の口をきゅっと硬く結んだ。

滝『あー、みんなお待たせ。全員いる？』

渡『あ、いや。まだ照が来てないっす。』

滝『それで大丈夫。後から来るから。今日はみんなに大切な話があって来た。』

とりあえずひーくんは
感染症にはかかってないみたいで安心だ。

だけど、険しい顔になり、声が一段と
低くなったことによって、みんなの顔もこわばる。

私はみんなの様子を見られるように一歩下がっていた。

滝『これを見てくれ。』

秀明くんが目の前に出してきたのは週刊誌の記事だ。
そこにはひーくんが未成年と飲酒した内容が書かれている。

深『これって、、、。』

滝『ああ。岩本にも確認したけど事実だった。2017年の話なんだがな。』

まるで、デビューを狙っていたかのようなタイミング。
ただ、年になんか胸騒ぎを覚えて私は秀明くんに聞いた。

「ねぇ。このリーク元ってどこ？誰？」

滝『、、、。』

沈黙が答えを示していた。

「みんな、、、。」

私はみんなの前に出て、頭を深く下げた。

「ごめんなさい。」

向『は？なんでAが謝るん？』

ラ『どういうこと？』

私は涙を耐えるしかなくて、声が出ない。

深『なぁ、まさかあの人がリークした？』

その言葉にオリメンと蓮が息を呑む。

ラ『なになに？』

向『みんな心当たりあるん？』

私は顔を上げて、秀明くんを見る。

「隠すことじゃないから言うよ。」

秀明くんはその言葉に黙って下を向く。

「このリーク元、私の姉なんだ。」

ラ『え？お姉さんいるの？』

向『全然知らんかった。』

ラウちゃんと康ちゃんが驚いている。