紅一点×SnowMan⑨ (ページ3)

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佐『翔太の笑い声まじ響いていたからな？あ、どっちかのお友達さん？はじめまして。佐久間です。』

雨『え？』

佐『ん？』

「雨木ちゃんだよ。時計屋の店員さん。」

佐『、、、え？えぇー！？まじか！』

一緒にいたのが雨木ちゃんだと気付かなかったみたい。
そんなに違うかなー。

佐『雰囲気が全く違うから気付かなかった。』

雨『え？そうですか？』

佐『あ、話したらこの間と同じ感じだ。』

それからひたすらCDの感想を雨木ちゃんが熱弁してる。
さっくんはニコニコと聞いていて、
なべくんは少し恥ずかしそうだ。

雨『で。ほんとに松雪ちゃんのダンスがキレキレで歌も最高。もっとリードボーカルしてほしい。ハモリばっかりなのが寂しい。』

渡『それは分かる。』

「えー。今の感じ気に入ってるけどな。」

いくら低めでハスキーな声とはいえ、
やっぱり女性の声だから浮かないように
ハモリパートが多いのは間違いない。

佐『俺はどっちも好きだよ。ハモってるAもSnowDreamみたいに主旋律歌ってるのも。』

そんな感じで談笑していたら、
結構な時間が経過していた。

雨『あ、じゃあ私はこれで失礼します。松雪ちゃん、タイ楽しみにしてるね。』

「うん、わざわざありがとう。じゃあ！」

佐『え？あ、さよなら。』

雨木ちゃんは家でCDの開封式があるからと
そそくさと帰っていった。

渡『タイにわざわざ来んの？』

「うん。偶然、タイに出張があったらしい。上司がSnowManのファンだって知ってるから、連休もくっつけてバカンスしといでって言われたみたい。」

佐『じゃあさ、向こうでも会うの？』

「夕食をどこかで食べようってなってる。」

佐『え、そしたらそれ俺も行きたい。』

渡『え？』

行きたいと名乗りをあげたさっくんの顔が心なしか赤い。

「、、、さっくん惚れた？」

佐『あ、、、いや、そんなんじゃないけどさ。もっと話してみたいと思ったんだよ。あ、薮くんとの約束の時間迫ってるから俺行くわ。』

ジュースを飲み干すと
さっくんはそそくさと帰っていった。

渡『あれさ、、、。』

「絶対気になってるよね。」

さっくんの様子がおもしろくて、
なべくんと顔を合わせて、思わずクスッと笑ってしまった。