紅一点×SnowMan⑨ (ページ18)

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side YOU ページ18

ラ『あー、全然足りない。どうしよ。』

YouTubeの撮影を終えて、
ホテルに向かうバスの中にいる。

食べ盛りのラウちゃんは
やはりデザートだけでは足りなかったみたいだ。

「そしたら食べに行こっか？」

ラ『え？ほんと？』

「うん。」

実はあれからなべくんが食べないだのなんだので
ふた悶着くらいあって。結構時間が経ってしまった。

ラ『2人で行きたいからさ、みんなには内緒ね。』

「分かったよ。」

ラウちゃんがイタズラじみた顔で言うのが可愛くて。
私はくすっと笑ってしまった。

部屋に戻り、財布をポシェットに入れてロビーに向かう。

そこにはむすっとした顔のラウちゃんと
にこにこ笑顔のさっくん、蓮がいた。

ラ『ばれちゃった。』

佐『お前分かりやすすぎるんだよ。』

ラ『むぅ。』

むくれた顔のラウちゃんはなんだか可愛い。

「さっくんは分かるよ。けどなんで蓮？」

目『恋バナしようと思って部屋に行ったら、おもしろそうな話をしてたからついてきた。』

なるほど。ややご機嫌ななめなラウちゃんの腕に
私の腕を絡めると、慌てた様子のラウちゃんの顔が見える。

「ラウちゃん行こ。」

佐『は？は？ラウールだけずりーよ。』

さっくんが空いている左腕に自分の腕を絡ませる。

なんだかホールドされた人間みたいだ。

ラ『ところでどこ行くの？』

「昨日康ちゃんが何ヶ所か美味しいタイ料理屋さん教えてくれたんだよね。だからそこに行ってみようかなと。」

目『いーね。誰かのせいで全く食べれなかったからお腹空いてる。』

佐『同じく。』

「それはさ、当てないからだよ？なべくんは全問正解してた。」

私がそう言ったら、
ラウちゃんがそうそう！って顔をしている。

ラ『あれさ、思ったんだけど、なんで翔太くんだけ当てられたんだろって。』

それは私も疑問には思っていた。

基本的にそこまで正答率が高いわけではないのに、
今回は全問正解だったから。