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ページ8

[渡辺 side]


「私さ、2人に根に持ってることがあるんだよね?」


電車を降り高校までの道のりを歩いていると急にAが話題を変えた。


渡辺「なんだよ」

宮舘「なんかした?」

「ピアス」


自分の耳たぶを触りながらAは言う。


「ある日突然あけたでしょ?何で私誘ってくれなかったの?」

渡辺「あーあれは、急に親に病院に連れてかれたんだよ」

宮舘「急すぎて誘うこともなにもできなかったね。でもごめんね」

「2人がお揃いでピアスつけてるの羨ましかったんだからね」

「「ごめん」」

「ということで!」


よろしく〜!と渡されたのはピアッサー。


「「は?」」

「おぉ、流石ゆり組。息バッチリ」

渡辺「いや、お前もゆり組」

宮舘「というかこれはどういうこと?」

「え?学校着いたら開けて欲しいなって思って」

宮舘「学校ピアス禁止だけど…」

「でも入学前に開いてる場合は除くって書かれてるじゃん?だから入学式始まるまでに開けちゃえばオッケーかなーなんて…」

渡辺「アホか」

宮舘「流石にちょっと…」

「やっぱ駄目?」


そう言うAに俺達は全力で頷く。


「いけると思ったんだけどな〜」


ちぇ〜っと俺達の手からピアッサーを回収していくA。


宮舘「高校卒業して、それでもまだ開けたかったら開けたらいいよ」

渡辺「そうしな」


その時は俺達が開けると約束した。

◉→←◉現在



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作者名: | 作成日時:2024年4月6日 18時

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