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ページ43

[宮舘 side]


宮舘「ただいまー」

「おかえりー」


今日は早く帰れると伝えていたからAも早く帰ってきてくれていた。

俺の後ろの翔太とAの目が合い気まずい空気が流れる。


宮舘「とりあえず、リビングいかない?」


廊下で固まる2人にそう言って俺はリビングへ入った。



渡辺「…ごめん。俺の言い方が悪かった…」


リビングに入って各々好きなドリンク片手にローテーブルを囲む。
少しの沈黙のあと翔太が謝った。


「私の方こそごめん。心配してくれたのに…でも、これだけは言わせて。いくら忙しくても今はこの仕事、辞めるつもりはない」

渡辺「…わかってる。お前がやりたいことやれば良い。ただ心配のあまり言ってしまった…本当にごめん」

宮舘「仲直りということで良いですね?」

「「はい」」

「涼太もごめんね。巻き込んで…」

宮舘「まぁ2人に巻き込まれるのは今に始まったことじゃないし?」


むしろ家のことしてくれて有り難かったよと伝える。


「またなんかあったら泊まらせて」

宮舘「それはできれば無いようにしていただきたい…」


翔太の方を向いて言えば気まずそうに頬をかいていた。





「涼太ありがとう」

宮舘「また翔太と遊びに来て」

「はーい」


あのあとお礼にと翔太がデリバリーを頼んでくれた。
3人で食べて片付けをして、帰る2人を玄関まで送る。


宮舘「はぁ」


Aが帰って1人になった部屋を見てため息が出る。Aが来るまでは当たり前の空間だったはずなのに今は静かに感じる。


宮舘「彼女か…」


暫くご無沙汰だったけど、恋するのも悪くないかもしれない。
そんなことを思った。

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作者名: | 作成日時:2024年4月6日 18時

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