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「大介くんとなんかあった?」
「大介くん、好きな人いないから恋する気持ちないんだって。」
「…。」
「でも考えてみたらさ、あんなに忙しいのに恋愛する時間なんてないよね。」
「A…、」
「それだけ仕事もプライベートも充実してる。」
「でもほら、将来的には自分もパパになりたいって言ってるじゃん。」
「言ってるけど相手は私なんかじゃダメだよ。」
「どうして?」
「妹だもん。」
「本当の妹じゃないから、大丈夫だよ。」
「でも大介くんは私のこと妹としか見てない。」
だから無理なんだよ。
再び涙が溢れた。
お姉ちゃんは何も言わずに私を抱きしめて頭を撫でてくれた。
「1人でずっと抱えてたんだね。」
その声は涙ぐんでいた。
結局、気分が晴れないまま連休が終わった。
せっかくいい天気だったのに出かける気すら起きなくて、ただただボーッとしていた。
「Aさんおはようございます。」
「おはよう、持田くん。」
笑顔で挨拶をしてきた彼に同じように返す。
でも私の顔を見たまま動かない。
「なんか、元気ないですか?」
「え、」
いつも通りにしたはずなのに。
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時