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「Aまだ起きてたんだね。」
返事ができずに頷いて誤魔化そうとしたけど叶わずにお姉ちゃんが隣へやってきた。
「どした。」
「なんでも、ない。」
「そうか。ティッシュいる?」
「いる、」
思いっきり鼻をかんで、ゴミ箱に投げ入れた。
「珍しい。Aが泣くなんて。」
「…。」
「おセンチか。」
「お姉ちゃん、」
「なに?」
「絶対、誰にも言わないで。」
「…うん?」
「わたし、」
そこで言葉が詰まって涙が溢れても、お姉ちゃんは背中を擦って私が喋り出すのを待ってくれた。
「大介くんのこと、すきなの。」
初めて言葉にしたら、自分が思ってる以上に好きだったことを知る。
苦しくて、上手く呼吸ができなくて。
夜とかアルコールとかのせいにしたかった。
「そっか。あんた大介くんに恋してたの。」
「ごめん、」
「なんで謝るの?」
「ずっと、黙ってて。」
「それはだって…言いづらいよ。血が繋がってないとは言え大介くんはAにとって義理のお兄ちゃんなんだからさ。」
「うん…。」
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時