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「寝顔そっくり。」
実ちゃんの小さな手に人差し指を添えれば、寝ているのにキュッと掴んできた。
温かい命に自然と笑顔が溢れる。
2人を起こさないように洗濯物を取り込んで、晩ご飯の準備に取りかかった。
鼻歌を歌いながら人参をハート型や星型にくり抜いてみたり。
切れ端は明日の朝に人参のポタージュでも作ろうかな。
突然実ちゃんが泣き出して視線をやれば、お姉ちゃんが飛び起きた。
何事かと慌てている姿にちょっと笑ってしまった。
大きな欠伸をしながら実ちゃんを抱き上げる。
「おはようお姉ちゃん。」
「おはよう。いつの間にか寝ちゃってた。」
「ね。2人とも気持ちよさそうだったよ。」
「まじで一瞬何が起きたかわかんなくて焦った。」
「すっごいワタワタしてたよ。」
「ねぇー。笑ってるじゃん。」
お姉ちゃんと笑い合いながら調理を進めていたら玄関から音がしてお義兄さんの帰宅をお知らせ。
「おかえり〜。」
「ただいま。」
「お疲れ様。」
「季実花もお疲れ。」
お義兄さんがリビングに姿を現して、その後ろからも足音がする。
「にゃすっ。」
そう言って顔を出したのは大介くんだった。
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minese(プロフ) - ありがとうございます、助かりました (5月2日 12時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 題名は『玉響-moment』です(* ᴗ͈ˬᴗ͈)” (5月2日 12時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - 題名を教えてください (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
minese(プロフ) - そうなんですか⁉ありがとうございます (5月2日 11時) (レス) id: 8f46ce7c6e (このIDを非表示/違反報告)
涼-suzu-(プロフ) - mineseさん» 目黒くんのお話ありますよ!お手数ですが私の作品一覧を見ていただければと思います。 (5月1日 16時) (レス) id: 6a2e5ac073 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:涼-suzu- | 作成日時:2024年4月7日 16時