最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

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宝くじ売り場をATMと言い出したのは我が兄、伊吹やった。
家に財布を忘れた兄貴が「あ、やべちょっと金錬成してくるわ」と宝くじ売り場に向かってスクラッチくじをポケットにあった200円(手持ち全財産)で購入して1万にして来た時に「普段はあかんけどマジで困った時はATMになんねん」と言い切ったのが始まり。


その言葉通り、特に困ってない時にギャンブル感覚でしてもハズレはせんがいつも1番下の当たりで減りはせんが増えもしないただただ同じ金が行き来してるだけの結果になるがマジで困った時。その時は1万〜10万が必ず当たり難を逃れてきた。



『つまり、神に愛された私のマジな奥の手』
佐「強すぎんだろ」
渡「俺も最初はビビったけど何かもうなれたわ」
佐「身体能力とか記憶力とかだけじゃなくて運までエグいの？何なのお前」
『我が人生の主人公』
佐「それは皆そう」



今日も今日とてその奥の手ATMで難を逃れて支払いし余ったお金は動物愛護団体に後日募金する。
日によっては被災地やったりユニセフやったりとまぁ募金にまわす。


佐「余ったら自分にじゃないんだ」
『意図せず入ったお金は私欲を満たすよりも善意活動に回したほうが印象良くない？』
渡「馬鹿正直にそういう事言っちゃうのがAだよなw」
『やらぬ善よりやる偽善ってやつよ。そうしてるから困った時は当たるちゃう？知らんけど』


お金はあるに越した事はないけど宝くじで一攫千金狙ったる！って程の執着があるわけでもないしそれなり稼いでもおるから、それなら慈善活動に回したほうが有効活用できてるやろ。
他の先輩達(ATM)では無理やけどなw



佐「康二も翔太も大丈夫って信じて疑ってなかったけど今までマジで外した事ないの？」
『こういう場面ではないな。遊び気分でやっても当たらん』
佐「世の中良くできてるね〜」
『ね〜』
渡「慣れた俺が言うのも何だけどそんな感じで納得する佐久間も佐久間だよな」
佐「なんとかなるっしょって気持ちで生きてっからwあーゆう場面もなんとかなった結果っていうかw」
『そういう柔軟性大事よな』


因果応報ってやつ？結構悪い例の時に使われる事多いけど別に悪行、不幸ばっかが巡るわけでもなく、善行、幸福だって因果応報で返ってくるんやからやれる事はやっといたほうが得やろ。


『ま、マジで困ったらマネしてみたら？案外当選するかもよ』
佐「いや、普通に知り合いから金借りる」
渡「お前と一緒にすんな」
『スリルのない生き方やなぁ』


まぁ安パイって大事やから否定はせんがな。

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