最強メンタルの最高傑作な紅一点【雪男】（33）

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岩「で、息継ぎする時は上見過ぎないでいい。横向くくらい…そうそう！…てか速くね？」
深「浮けないだけで元の運動神経良すぎるから上達がエグい…」


気がすむまで浮いた後は蹴伸びから始まりクロール、背泳ぎ、バタフライ、平泳ぎと泳ぎ方を教えてもらい網羅した。
個人的には背泳ぎが1番好きかも。外なら空が綺麗そうやし。


『…あ』
岩「どうした？」
『お腹すいて死ぬ…』


そういや今日はパパのせいで全然食べてないんやった。


『お昼ごはーん…』
岩「…お昼は制限無しだから好きに食べていいよ。自腹ね」
『…ママ〜』
深「程々に…」
『よっしゃ〜！！』
深「程々に！！！」


朝は制限した癖に昼は好きに食べていいと言われ一瞬よくわからんかったけど食っていいなら食べる。マジで腹減りすぎて風穴開くってレベルやから市民プールでて近くにあるデカ盛りチャレンジを3人分頼んで完食させて無料で食った。店主とふっかさんが(違う意味で)泣いてた。


深「これからAと食べる時はチャレンジメニューある場所にしよ」
『大体の場所出禁っす』
岩「もう1回プール戻って泳いでからゲームセンターね」
『え、また戻るん？もう克服したやんいつのまにか』
岩「いいから」


まぁ腹ごなしに泳ぐのもいっかと素直に市民プールに戻って同じように泳ごうとしたら


『！？』
深「A！！」
『げほっ！！ごほっ！！』
岩「大丈夫？」
『え？何で？』


さっきまで泳げてたのにまた沈んでいくようになった。


岩「あー…やっぱ沈むか」
深「これ…さっき120kg飯食ったのと関係あったりする？」
岩「する」
『うそん』
岩「人体の構造上普通沢山食べたからと言って人間は沈まないけどAは沈むみたい」
深「そんなことある？」
岩「あるからこうなってんでしょ？ちょっと人より多めくらいなら朝みたいに浮けるけど何キロからはわかんないけど一定数食べると沈む」
深「運動神経の他に人体構造まで人間やめちゃってんじゃん」
『そんなバナナ』


つまりは食べ物の重みで今まで沈んでたと…そんな漫画みたいな展開ある？
嘘すぎる。


『せっかく泳げたのに…』
深「まぁ…食べる量さえ気をつければ泳げるってわかったし」
『え…何キロまで食べて大丈夫なん？』
岩「とりあえず120kgは駄目ってわかったからいいじゃん」
『じゃぁ…次は100？』
深「普通の量にするって考えないのね」
『普通の量ってどんくらいや』
岩「食生活見直しな？」
『えー…』


まぁ実験して調べるくらいはしとこっか…できるに越したことはないしな。

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